スパークリングワインとシャンパンは一緒なのかな?
爽やかな炭酸と華やかな香り、それでいて食事にも良く合う「スパークリングワイン」。
このスパークリングワインにはたくさんの種類があり、それぞれ特徴が全く異なるのを知っていましたか?
スパークリングワインを楽しみたいと思いついたら、まずは「種類」について知ることが大切になります。
この記事では、スパークリングワインの種類を徹底解説。「価格」「味」「飲むシーン」に着目した選び方についても説明していきます。
ソムリエで、スパークリングワインの輸入をしております。
スパークリングワインは、あらゆる場面にぴったりと合う「万能」ともいえるお酒!
この記事が、スパークリングワインの世界を満喫するための道しるべになれば幸いです。
もくじ
スパークリングワインの特徴と魅力を知ろう
スパークリングワインを選ぶ上で知っておきたいのが、スパークリングワインならではの特徴と魅力についてです。
「乾杯のワイン」という単純なイメージからは想像できないような、奥深い世界が広がっているんですよ。
- スパークリングワインの特徴
- スパークリングワインの外見(ボトル)
- スパークリングワインの魅力
- 日本人にスパークリングワインが合う理由
以上4点について順に説明していきます。
スパークリングワインの特徴を知ろう スパークリングワインは発泡性ワイン
スパークリングとは英語で「発泡」の意味。
発泡性ワイン全般の総称を「スパークリングワイン」といいます。
なおワイン生産各国では、発泡性ワインのことを次のように表現しています。
- フランス・・・ヴァン・ムスー(Vin mousseux)
- イタリア・・・スプマンテ(Supumante)
- ドイツ・・・シャウムヴァイン(Schaumwein)
- スペイン・・・エスプモーソ(Espumoso)
あれ?スパークリングワインじゃないの?お思いかもしれませんが、スパークリングワインは英語で、フランス語やイタリア語でスパークリングワインにあたる言い方があります。特に覚える必要はありませんが、レストランのワインリストに書かれているかもしれませんので、知っておいて損は無いかと思います。
スパークリングワインの奥深い点は、多彩な種類の数々。以下の条件で、数え切れないほど多くのタイプのスパークリングワインが造られているのです。
- 製造方法による違い
- 甘辛度による違い
- 白・ロゼ・赤による違い
- 産地・ブドウ品種による違い
上記一つ一つの要素がスパークリングワインの味に大きく影響します。そのためスパークリングワインを上手に選ぶためには、スパークリングワインの種類を知っておくことが非常に重要になるのです。
ちなみに、「シャンパン」と「スパークリングワイン」の違いについてお話しします。いわゆるシャンパンというのは、「フランス・シャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワイン」のカテゴリーを指す言葉です。
スパークリングワインという大枠のなかに、シャンパンも含まれています。
シャンパンと同様の製法で造られるスパークリングワインも数多く存在するため、様々な種類を知ることで選択肢が広がりますよ。
スパークリングワインの種類については、「【選び方解説3】各国で造られるスパークリングワインの種類で選ぶ」の章で詳しく解説していきます。
スパークリングワインの外見(ボトル)を知ろう
ワインボトルが並んでいた時にスパークリングワインが見分けられるよう、外見を知っておきましょう。
スパークリングワインのボトルは基本的に「シャンパーニュ型」と呼ばれる、なで肩形状のボトルが採用されています。
またスパークリングワインの栓は、以下2種類いずれかであることがほとんどです。
- キノコ型のコルク栓
- 瓶ビールのような「王冠」型の栓
良く見るのは「キノコ型のコルク栓」が使用されているタイプ。炭酸による暴発を防ぐため、コルク栓は「ミュズレ」と呼ばれる留め金で固定されているのが特徴です。非発泡性ワイン(赤ワインや白ワインなど)に比べてコルク栓部分が大きいため、栓の部分に注目するとすぐに見分けることができますよ。
スパークリングワインの魅力とは?
スパークリングワインにはたくさんの魅力がありますが、特に注目すべきなのは次の2点です。
- 美しい外観
- どんな場面・人にも合わせられる
まず強調したいスパークリングワイン魅力といえば、その美しい外観。上品に立ち上る泡の様子と黄金色の美しさでしょう。
透明感のある柔らかな色と繊細なレースを思わせる泡は、スパークリングワインならではの特徴です。 またあらゆる場面・料理・好みに合う点も、スパークリングワインが持つ大きな強み。
時と場所を選ばない場面対応力の高さは、非発泡性ワインと比較してもスパークリングワインが頭一つ抜けている点です。
日本人とスパークリングワインの関係
湿度が高く、1年間の降水量も多い日本の気候には、口当たりをさっぱりとさせる「炭酸」が良く合うのです。「仕事の後の一杯」としてビールが愛される文化からも、爽快感が求められていることが分かりますよね。
そんな日本人の嗜好が反映されているのが、スパークリングワインの輸入量に関するデータです。
シャンパーニュ輸出先1位の国は、なんと日本。
そして同じく高品質スパークリングワインであるイタリアのフランチャコルタに関しても、日本が最大の輸入国 なのです。
スパークリングワインは海鮮料理や和食との相性も抜群。日本人にとって無くてはならないお酒の1ジャンルといっても過言ではありません。
そして特に日本人におすすめなスパークリングワインが、イタリアの「フランチャコルタ」。
日本の国土と似て海に囲まれたイタリアは、海の幸と相性の良いワインが多いのです。
フランチャコルタは寿司や天ぷらにも合わせられる懐の深さがあり、どんな日本人にもおすすめできるワインだといえます。
スパークリングワインの種類を選ぶ上で考えるべきこと
数あるスパークリングワインの種類には、それぞれ異なる特徴があります。自分が飲みたいスパークリングワインにたどりつけるよう、種類を選ぶ前に以下2点について見ていきましょう。まずはシンプルに考えてみてくださいね。
- どんな味のものが飲みたいか
- どの場面で飲むのか
【どんな味のものが飲みたいか】
まず重要な点は、どんな味のものが飲みたいのか考えること。「さっぱりした味がいい」「本格的な味を試してみたい」など、ざっくりとした希望でも構いません。
スパークリングワインは後述する通り様々な製法のものがあり、製法によって味の厚みや質が全く異なってきます。「のどごし」だけを重視したいのか、「ワインならではの深み・旨味」も感じたいのかによっても、選ぶ種類が異なってくるのです。
【どんな場面で飲むのか】
家飲み用として家庭料理に合わせたいのか・・・
ホームパーティーで開けるのか・・・
簡単なおつまみと共に一人飲みをしたいのか・・・
スパークリングワインは幅広い場面に合わせることができます。しかし場面に合う「種類」を選べれば、満足感が2倍3倍に大きくなるのです。
次の章から、スパークリングワインの種類ごとの選び方を具体的に解説していきます。飲みたい「味」「場面」を意識しながら、自分に合うスパークリングワインの種類を考えてみてくださいね。
【選び方解説1】スパークリングワインの製法で選ぶ
スパークリングワインの製法には以下の5種類があり、それぞれできるワインの仕上がりが全く異なります。
それぞれの製法の特徴や「どんな場合におすすめか」について、詳細を見ていきましょう。
トラディショナル方式(瓶内二次発酵)
トラディショナル方式は「瓶内二次発酵」とも呼ばれる方法。偉大なスパークリングワインを生み出すには、この製法が欠かせません。
なお「シャンパーニュ」や「フランチャコルタ」などの高級銘柄は、このトラディショナル方式で造らなければならないと規定されています。
この製法最大の特徴は、ワインボトルの中に糖分と酵母を加えて発酵させ炭酸を生じさせること。この工程のことを「瓶内二次発酵」と呼ぶのです。
瓶に酵母を閉じ込めてじっくりと炭酸を生み出すため、酵母の旨味がたっぷりと溶け込むのがこの製法の魅力。
このことが、香りと風味に影響をもたらします。
焼きたてパンのような香ばしい香りと、じんわりと染み渡るコクがワインに加わります。細かく舌を包み込むような泡立ちも、この製法ならではの魅力です。
製造工程に手間がかかるため、他の方法と比較すると価格が高くなる傾向にあります。
ただ、値段以上の美味しさ・感動を得られるスパークリングワインに出会えるのは、この製法の特権。
スパークリングワインを楽しむ上では、避けては通れない製造方法の種類です。
こんな場合におすすめ
- 本格的なスパークリングワインを飲みたい
- 旨味を感じたい
- フォーマルな場に持ち込みたい
- 様々な性別・年齢の人がいる場で振る舞いたい
- レストランの料理に合わせたい
シャルマ方式
発泡していないワインをタンクに密閉し、その中に糖分と酵母を加えて炭酸を生じさせる方法です。それぞれのボトル内で発酵するトラディショナル方式とは異なり、大きなタンク内でまとめて発酵させる点がポイント。
手軽かつ一度に大量のスパークリングワインが造れるため、多くのスパークリングワインで使用されている製法です。密閉空間での発酵になるため空気に触れにくく、ブドウ品種の香りがはっきりと感じられるスパークリングワインになります。
こんな場合におすすめ
- ブドウ品種特有の香りを感じたい
- デイリースパークリングワインとして、気軽に楽しみたい
- ピクニックなど、外で楽しみたい
トランスファー方式
トランスファー方式は、トラディショナル方式の簡易版ともいえるスパークリングワインの製法。いったんは瓶内二次発酵させるのですが、途中でボトル内のワインを加圧したタンクにあけて澱を抜く作業を一度に行います。ボトルごとに澱を抜くトラディショナル方式に比べ、低コストでスパークリングワインを製造できる点が特徴です。
この方法はフランスやドイツ、アメリカのスパークリングワイン製法として使用されています。途中まで瓶内二次発酵するため、トラディショナル方式ほどではないですが酵母の旨味が付与されます。
こんな場合におすすめ
- より安価に、酵母の旨味が入ったスパークリングワインを飲んでみたい
リュラル方式(メトード・アンセストラル)
発酵が完了していない状態のワインを瓶に詰め、王冠などで栓をして密閉。瓶の中で発酵を完了させる方法です。昔ながらのシンプルな方法なので「田舎方式(メトード・アンセストラル)」とも呼ばれます。
こんな場合におすすめ
- 普通とは違うスパークリングワインを飲んでみたい
炭酸ガス注入方式
炭酸ガス注入方式は、外部から炭酸ガスを吹き込むことで発泡させる方法。発酵によって生まれた炭酸ではないため、液体と泡のなじみが良くない傾向があります。簡単にいうと、炭酸飲料のような泡の大きさです。
全ての方法の中で、最も価格を抑えられる製造方法です。
こんな場合におすすめ
- とにかく安くスパークリングワインを飲みたい
- 味よりも、炭酸の強さだけを重視したい
【選び方解説2】スパークリングワインの味・色タイプで選ぶ
スパークリングワインには「甘辛度」という尺度があり、糖分を感じるものからほとんど感じないものまで様々です。
また非発泡性ワインと同様「赤・白・ロゼ」が存在します。
これらは味覚、飲み口やワイン自体の印象をも左右する重要な要素。違いを把握し、好みのものを選んでみましょう。
- スパークリングワインの甘辛度について
- スパークリングワインの色タイプについて
以上を順に解説していきます。
【甘口から辛口まで】スパークリングワインの甘辛度表示を知っておく
スパークリングワインは製造の過程で糖分を添加します。その糖分がどのくらいワイン中に残るかによって、甘辛度が変わってくるのです。
これは押さえておいたほうが良いですね。
なお表の上に行くほど甘口、下に行くほど辛口の基準となります。
甘辛度 上段:フランス語 下段:イタリア語 | 甘口・辛口の度合い | 残糖分 |
Doux(ドゥー) Dolce(ドルチェ) | 非常に甘い | 50g/リットル |
Demi-Sec(ドゥミ・セック) Demi-Secco(デミ・セッコ) | 甘口 | 32~50g/リットル |
Sec(セック) Secco(セッコ) | やや甘口 | 17~32g/リットル |
Extra Dry(エクストラ・ドライ) | やや辛口 | 12~17g/リットル |
Brut(ブリュット) | 辛口 | 12g/リットル未満 |
Extra Brut(エクストラ・ブリュット) | 極辛口 | 0~6g/リットル |
Dosage Zero(ドザージュ・ゼロ) Non Dosato(ノン・ドサート) | ほとんど甘みを感じない | 0~3g/リットル |
甘口のお酒が好きな場合は、Extra Dry以降の甘口を選ぶと満足できるでしょう。
【白・ロゼ・赤】スパークリングワインの色タイプ
それぞれ味や香りの特徴や、似合うシーンが異なります。
楽しみたい場面・味に合った色タイプを選びましょう。
【白のスパークリングワイン】
白のスパークリングワインは数多くの銘柄が造られています。
色はグリーンがかった淡いイエローから、麦藁色に近いこっくりとした黄色まで幅があります。
淡い色のワインはフレッシュでさっぱりとしたものが多く、色の濃いものは熟成感や果実感が強い傾向があります。
味や香りの特徴
- タンニンがほとんど無いため、クリアな質感のものが多い
- 柑橘の風味を感じるものが多い
- ミネラル感がくっきりと感じられる傾向がある
最適な場面
- 和食とのペアリング
- フォーマルなパーティーの場
- レストランの食事
【ロゼのスパークリングワイン】
華やかなピンク色が特徴的。ロゼのスパークリングワインに特別感を覚え、好む方も多いようです。
ロゼの色合いも銘柄によって様々。薄い赤ワイン程度に濃いものから、淡いサーモンピンクのものまで多様な色調があります。
色の美しさをじっくりと楽しみたいスパークリングワインです。
味や香りの特徴
- ほんのり渋味を感じることがある
- ベリー系や果実感が強い
最適な場面
- パーティーの場
- 恋人や夫婦の食事
- 女子会
【赤のスパークリングワイン】
珍しいですが、赤ワインのスパークリングも存在します。代表的な銘柄がイタリアの「ランブルスコ」。甘口のものが多く、本来は赤ワインが苦手な人であっても飲みやすくなっています。炭酸があることによって赤ワイン特有の渋味が緩和されている点が特徴です。
味や香りの特徴
- 強いベリー系の香り
最適な場面
- スイーツ・デザート会
- 肉料理とのペアリング
【選び方解説3】各国で造られるスパークリングワインの種類で選ぶ
それぞれ個性豊かなスパークリングワインがそろっているので、飲みたい銘柄を探す時の参考にしてみてくださいね。
フランスで造られる代表的なスパークリングワインの種類
- シャンパーニュ
- クレマン・ダルザス
- ブラケット・ド・リムー
フランスのスパークリングワインといえば「シャンパーニュ(シャンパン)」が有名ですね。シャンパーニュは、フランス・シャンパーニュ地方で造られる瓶内二次発酵スパークリングワインのことを指します。
シャンパーニュを造るためには厳しい規定をクリアする必要があるため、生まれるワインは総じて高レベル。シャンパーニュは品質の高いスパークリングワインの代表格とされています。
なお「クレマン」は、シャンパーニュと同様トラディショナル方式で造られるスパークリングワイン。コストパフォーマンスが高い点が特徴です。クレマン・ダルザス以外にも、クレマン・ド・ブルゴーニュやクレマン・ド・ロワールなど、フランス各地域のクレマンが存在します。
イタリアで造られるスパークリングワインの種類
- フランチャコルタ
- プロセッコ
- ランブルスコ
フランチャコルタは、シャンパーニュとの双璧をなすスパークリングワイン。
トラディショナル方式で造られます。特筆すべきは、シャンパーニュ以上の厳しい規定にクリアしたものだけが「フランチャコルタ」を名乗ることができる点。
にもかかわらず、シャンパーニュより手頃な価格設定のものが多いのが嬉しいところです。
その特徴は伸びやかな酸とはっきりとした骨格、そしてミネラルの強さにあります。
フランチャコルタは、和食との相性が特に良いスパークリングワイン。特別な日だけでなく、毎日の食卓にも自然となじむお酒です。
プロセッコは、フランチャコルタとは異なり「シャルマ方式」で造られるスパークリングワイン。その持ち味は、ジューシーなブドウのアロマにあります。カジュアルな場面にマッチする、手頃なスパークリングワインです。
スペインで造られるスパークリングワインの種類
- カバ
カバは、シャンパーニュやフランチャコルタと同じくトラディショナル方式で造られるスパークリングワインです。瓶内二次発酵スパークリングワインにしては、比較的安価な銘柄が多く見られます。スーパーなどでも手に入りやすく、身近なスパークリングワインのひとつです。
ドイツで造られるスパークリングワインの種類
- ドイチャーゼクト
- ペットナット
ドイチャーゼクトとは、ドイツ国内産で一定の基準をクリアしたスパークリングワインのこと。リースリングなど、ドイツならではのブドウ品種が多く使われています。
ペットナットは、リュラル方式で造られます。野生酵母で発酵して糖分を加えないなど、自然に近い造られ方をする特殊なスパークリングワインです。
南アフリカで造られるスパークリングワインの種類
- キャップクラシック
キャップクラシックは、トラディショナル方式で造られる南アフリカのスパークリングワイン。南アフリカで栽培量の多い「シュナン・ブラン」が多く使われています。近年品質を上げているスパークリングワインの一つです。
【おすすめ紹介】スパークリングワインは価格・味・飲むシーンで選ぼう!
価格・味・飲むシーンごとにまとめたので、自分が気になる条件から探してみてください。
紹介する銘柄は、イタリアの最高級スパークリングワイン「フランチャコルタ」から選びました。飲みやすさと個性が共存しており、初心者からワイン愛好家まで幅広い層が満足できるものばかりです。
造り手やヴィンテージ、ブレンドの違いで異なる顔を見せる点も魅力。様々なフランチャコルタの銘柄を比較して試してみるのも楽しいですよ。それでは実際に見ていきましょう。
【価格で選ぶ】おすすめスパークリングワイン3選
【5,000円台のおすすめ「フランチャコルタ ブリュット NV ブレダソーレ 750ml [発泡白] 」】
フランチャコルタ ブリュット
生産者: ブレダソーレこちらは、果実感たっぷりで親しみやすい味わいのスパークリングワイン。瓶内二次発酵ならではといえる「パン」を思わせる香りがあり、酵母の豊かな旨味が感じられます。
料理を選ばないので、家庭料理に合わせても良し。またホームパーティーなどで開けるワインとしてもぴったりでしょう。
コストパフォーマンスを重視しつつ、トラディショナル方式らしさがあるスパークリングワインが飲んでみたい…という方にもおすすめな一本です。
【8,000円~9,000円台のおすすめ「フランチャコルタ ロゼ NV カモッシ 750ml [発泡ロゼ]」 】
フランチャコルタ ロゼ
生産者: カモッシキラキラと光り輝くピンク色が魅力的な、フランチャコルタのロゼ。体中に染み渡るような豊かなミネラル感が特徴で、魚介類にも幅広く合わせられるワインに仕上がっています。
厚みのある熟成感と、うっとりとするような複雑な余韻が魅力的。ひと味違った個性的なスパークリングワインを試してみたい方にぜひ選んでいただきたい銘柄です。
【10,000円台のおすすめ「フランチャコルタ サテン ミッレジマート 2011 カモッシ 750ml [発泡白]」 】
フランチャコルタ サテン ミッレジマート 2011
生産者: カモッシ少し奮発して、レベルの違うスパークリングワインを感じてみたい!そんなご要望に応える一本がこちら。
繊細かつ芳醇。花畑にいるような香りが広がり、酸味と骨格の調和が完璧なまでに取れています。優雅さが感じられる女性的なワインです。
口全体に広がるクリーミーな泡はとろけるかのよう。目を閉じて風味を味わうと、天にも昇るような幸福を感じさせてくれますよ。
【味の系統で選ぶ】おすすめスパークリングワイン2選
【辛口好きな方へ フランチャコルタ ドザッジオ ゼロ ミッレジマート 2014 コルテ フジア 750ml [発泡白] 】
フランチャコルタ ドザッジョゼロ ミッレジマート 2014
生産者: コルテフジア根っからの辛口好きであれば、こちらのワインはいかがでしょうか?糖分ゼロの「ドザッジオ ゼロ」で、文句なしの極辛口なスパークリングワインです。
細かく勢いのある泡は上質、味わいには力強さも感じられます。余韻が非常に長く、辛口ながらも豊かなボディを持った魅力的な一本です。
【穏やかな味が好きな方へ フランチャコルタ サテン NV モンテ アルト 750ml [発泡白] 】
フランチャコルタ サテン
生産者: モンテアルト / 750ml 発泡 白飲みやすく、優しい味が好みの場合はこちらがおすすめ。この銘柄は「サテン」というカテゴリーに属しています。
「サテン」はフランチャコルタの中でも、ガス圧が低く設定されたもの。口当たりが柔らかになり、ふんわりと優しい印象になるのが特徴です。
香りは柑橘とスパイス、花の香りが調和。酸味と旨味のバランスも絶妙で、親しみやすいスパークリングワインです。クセが強いお酒は苦手…という人にほどおすすめしたい銘柄になっています。
【飲むシーンで選ぶ】おすすめスパークリングワイン2選
【パーティーに「フランチャコルタ ロゼ サン クリストーフォロ 750ml [発泡ロゼ]」】
フランチャコルタ ロゼ
生産者: サン クリストーフォロボトルから透き通って見える、美しいサーモンピンクが印象的な一本。
華やかで気分を高揚させるその色合いは、パーティーなど人が集まる場所での乾杯にうってつけです。このワインがグラスに注がれた様は、まるで宝石のように美しいですよ!
素晴らしいのは色だけではなく、味も同様。見た目通りの華やかな印象で、柑橘や花の香りと芳醇な旨味が溶け合います。余韻も豊かな質の高いロゼ・スパークリングワインです。
【家飲みで「フランチャコルタ ドザッジョゼロ ”ナチュール” NV ブレダソーレ 750ml [発泡白]」】
フランチャコルタ ドザッジョゼロ ”ナチュール”
生産者: ブレダソーレ家庭料理とともに気軽に合わせられるフランチャコルタといえば、こちらの銘柄。
どんな料理とも相性抜群で、家飲みにぴったり。のんびりと自分の時間を満喫する時のお供になるスパークリングワインです。
ハーブを思わせる爽やかな香りは、その日の疲れを吹き飛ばし明日への英気を養ってくれますよ。平日の晩に飲むスパークリングワインとしてもおすすめの銘柄です。
こちらもチェック!
よりスパークリングワインを楽しむ方法4選
- 適切な温度で飲む
- スマートに開栓する
- グラス種類の選び方にこだわる
- 飲む前・飲み終わった後は正しく保管する
美味しいスパークリングワインをさらに美味しく、楽しくするために大切になるポイントです。それぞれ詳細を解説していきます。
【提供温度】スパークリングワインはやや冷やす
ワインは種類によって最適な提供温度が異なります。スパークリングワインの場合、以下の提供温度がベストです。
- 10,000円未満のクラス・・・6~8度程度
- 10,000円以上のクラス・・・8~12度程度
なお温度はワインの味や香りに大きく影響します。温度を下げるほど、酸がくっきりとして爽やかな印象に。提供温度を上げるほど果実味や香りが立ちやすくなり、味の厚みが増します。目安を参考にしつつ、自分の好みと合わせて温度を変えながら楽しんでみてくださいね。
【開栓方法】スパークリングワインのスマートな開け方
スパークリングワインには、正しい「開け方」があるのをご存じでしょうか?ソムリエが行うように開けることができれば、周囲からもスマートな姿に映ること間違いなしですよ。正式なスパークリングワイン開け方手順をご紹介します。
- 手元にナプキンを用意する
- 無くても大丈夫ですが、もし失敗したり、吹き出た場合にすぐ拭き取れるように準備しておけば、ベターです。
- キャップシールを取り外す
- 取り外すための取っ手のような部分がありますので、探してみてください。
- 片手でコルクを押さえつつ、留め金を全て緩める
- 留め金を緩めた瞬間から、コルクをしっかり押さえて飛び出さないようにします。
- 利き手でボトルの底をがっちりとつかみ、もう片方の手はコルクを押さえる。ボトル側の手をゆっくりと回す。
- コルクが押し出されてくるのを抑えながら、しっかりと握り、ゆっくりと瓶口から抜き取ります。
ポイントはコルクではなく「ボトル側」の手を回します。
コルク側を回すと、ガス圧でコルクが飛び出て、ワインをぶちまけてしまう恐れがあるので、気を付けてください。
- 「ポン」という音が立たないようにゆっくりとコルクを抜いていく
- ガス圧でコルクが押し出さてきます。瓶口まで押し出されてきたと感じたら、コルクを横に倒すようかイメージです。
「シュー」とガスを抜くようにコルクを外していくのが正解です。
ただし結婚パーティーなどの賑やかな場では、あえて景気のいい「ポン!」の音を立てることも。正しい方法を知った上で場に合った対応を取りましょう。音を立てて良いか迷う場面では、正しい開け方をする方が無難です。
なお開けたときに泡があふれ出すこともあるかと思います。そういった場合は、手元に用意したナプキンで冷静に拭き取ればOK。失礼には当たらないので、慌てなくても大丈夫ですよ。
【グラス】スパークリングワインにぴったりなグラス種類の選び方
スパークリングワインの美味しさを高めるためには、グラスの種類についてもこだわってみましょう。スパークリングワインにおすすめのグラス形状は「フルートグラス」か「クープ型グラス」または「小ぶりなチューリップ型グラス」があります。
フルートグラスは、縦に長い形状をしたワイングラス。利点は立ち上る泡が美しく見えることと、炭酸や酸味が強めに感じられることです。
スパークリングワインならではの「泡」を強調させたいならフルートグラスが良いでしょう。
ただ、表面積が小さく細長い形状のため、香りを楽しむことが難しくなるのと、縦に加重がかかっているので、泡がどんどん立ち上がっていくため、乾杯などですぐ飲む場面に適しています。
クープ型グラスは、シャンパンタワーなどでよく見かけますが、家飲みやお食事の場面で、香りやお料理とのペアリングには適していないため、あまりおすすめしておりません。
小ぶりのチューリップ型グラスは、その名の通りチューリップ型をしたグラス。
膨らんだ部分に香りが溜まるため、ワイン本来の味・香りが楽しめます。
フルートグラスほどではありませんが泡の立ち上りも見えるため、バランス良くおすすめしたいグラス形状です。
フランチャコルタでは、香りの良さに特徴があるため、この小ぶりのチューリップ型グラス、もしくは、白ワイングラスをおすすめしています。
こちらもチェック!
【保管】開栓前・開栓後で保管方法が異なる
最後に説明したいのが、スパークリングワインの正しい保管方法について。せっかく気に入ったスパークリングワインを買ったのであれば、美味しく飲めるように保管しておきたいものですね。
開栓前のスパークリングワインは、すぐ飲むのであれば冷蔵庫に。熟成させるのであればワインセラーに保管します。冷蔵庫に入れる際は、できる限り揺らさずに立てて保管するのがポイントです。
開栓したスパークリングワインが飲みきれなかった場合は「シャンパンストッパー」を使用します。シャンパンストッパーは、スパークリングワイン専用の栓のこと。
炭酸の減少を抑える作りになっており、数日間美味しい状態をキープできますよ。開栓前と同様、冷蔵庫に入れる際は振動を与えずに立てて保管しましょう。
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この記事を監修した人
とくやま ゆきよしメローネ 代表
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
WSET Level 3 Certified
大手IT企業に17年在籍。データセンタSEとして、企業システムの移行プロジェクトに携わる。
フランチャコルタの美味しさと魅力に触れ、ワインインポーター メローネを起業。
ワインの国際輸送や保管の品質管理には、厳格な品質基準が求められる精密機器の輸送管理で得た知見を応用。現地の味わいそのままをモットーに、生きる喜びに満たされるワインをお届けしている。詳しいプロフィールはこちら。