刺身のお供といえば、キリッと冷えた日本酒!改めて試す必要もないほど、相性抜群であることが簡単に想像できるはずです。
では、ワインはいかがでしょうか?日本ならではの「刺身」に、西洋出身のワインを合わせることができると思いますか?
その答えは「合わせることができる」です!もちろんワインを「選ぶ」必要はありますが、合わせ方さえ知れば最高のペアリングを楽しめるんですよ。
この記事では、刺身に合うワインの選び方を徹底解説。ワインと刺身が合う理由や、具体的に合う銘柄についても紹介していきます。
相性の良いワインと組み合わせれば、刺身の魅力はさらに輝きを増します。これからの食卓が豊かになること間違いなし!ぜひ刺身×ワインの奥深い世界に触れてみてくださいね。
もくじ
ワインと刺身は合う?合わない?選び方を知れば最高のペアリングに
冒頭で言ったとおり、ワインと刺身はバッチリと合わせることが可能です。ただし全てのワインが合うわけではなく、刺身と相性の良いワインを選ぶ必要があります。
ワインの銘柄によっては、生魚の臭みを強調させてしまうため、選び方のコツを知っておくことが大切です。
刺身に合わせるワインを選ぶ時の肝は、以下の3点を押さえておくこと。
- 迷ったらスパークリングワインにすること
- ワイン産地の食文化と合ったものを選ぶこと
- 木樽熟成された重すぎる赤ワインは避けること
まず結論から言ってしまうと、刺身との組み合わせに困った時はスパークリングワインを選べば間違いありません。
特にイタリアの「フランチャコルタ」なら、最高の組み合わせが楽しめますよ。「困った時は、スパークリングワイン(フランチャコルタ)」と覚えておくだけで、ペアリングの悩みから解放されるでしょう。
続いて知っておきたいのは「魚介類の食文化がある国のワインが合わせやすい」ということ。ワイン文化のある西欧諸国においても、地域によっては生牡蠣・エビ・マグロなどが食べられています。
そういった食文化のある国・地方のワインは刺身と合わせやすい傾向があるのです。特に「イタリア」「スペイン」「ポルトガル」は、刺身と相性の良いワインの宝庫。この後の章では、合うワインの種類を具体的に紹介します。
最後に気を付けておきたいポイントは、赤ワインと刺身のペアリングについてです。「樽熟成された重い赤ワインとのペアリングは相当難しい」という点を覚えておきましょう。理由を簡単に説明すると、以下の通り。
- 刺身は「醤油・塩」といったシンプルな調味料で食べるため、味の調和が取れない
- 魚の旨味がかき消され、生臭さだけが残りやすい
まれに相性の良い組み合わせもありますが、相当特殊な例になります。基本的には避けた方が良い組み合わせとして押さえておきましょう。
刺身に合わせるワインの選び方 ポイントは3点
それでは、実際に刺身に合わせるワインの選び方について見ていきましょう。ポイントの3点は以下の通り。
- 色々な種類の刺身を食べるならスパークリングワイン(フランチャコルタ)にする
- 魚の種類ごとに合わせるワインを変える
- 刺身に合わせやすいワインの一覧から選ぶ
基本的には「スパークリングワインと合わせる」ことを基調にするのがベスト。新たな組み合わせが試したくなったら、別の方法にチャレンジしてみましょう。それぞれ詳細の解説に入っていきます。
ポイント1 刺身全般には瓶内二次発酵のスパークリングワイン【おすすめ3選も紹介】
一度に様々な種類の刺身を食べる場合は、スパークリングワインと合わせましょう。合わせるなら、スパークリングワインの中でも「瓶内二次発酵」という製法のワインを選ぶのがおすすめ。
瓶内二次発酵とは、ボトル内に直接酵母を入れて発酵を起こさせるスパークリングワイン製法のことです。瓶内二次発酵のスパークリングワインが刺身と合う理由には、次の2点があります。
- 酵母が、魚の生臭みの原因となる「鉄分」を吸着してくれる から
- 酵母による「アミノ酸系」の旨味が、醤油や日本酒、出汁に含まれる旨味と似ているから
白ワイン、赤ワインを選ぶと魚の種類ごとにワインを変える必要が出てきますが、スパークリングワインであれば一本であらゆる刺身に合う点が嬉しいですね。
続いて刺身と合わせるおすすめの銘柄を3つ紹介していきます。いずれも刺身と合うことが確実な「瓶内二次発酵」によるスパークリングワイン、イタリアのフランチャコルタから選びました。
おすすめ1「フランチャコルタ ミッレジマート 2013 ラ・トッレ 750ml [発泡白]
フランチャコルタ ミッレジマート
生産者: ラ・トッレ / 750ml [発泡白]
辛口の仕上がりで、淡泊な白身魚から旨味たっぷりの赤身まであらゆる刺身にぴったりのスパークリングワインです。
ワイン自体の質も素晴らしいもので、熟成した深みを感じさせるとともに端正な酸味も兼ね備えます。上質な刺身と組み合わせて楽しんでいただきたい一本です。
価格: 9,240円(税込) [会員価格あり]
おすすめ2「フランチャコルタ ブリュット NV コルテ フジア 750ml [発泡白]」
フランチャコルタ ブリュット
生産者: コルテフジア / 750ml [発泡白]
こちらも刺身に合う、超辛口のスパークリングワイン。爽やかで溌剌とした酸が、いつもの刺身をワンランク上の料理に変身させます。細かく上質な泡は口の中をすっきりとさせ、魚特有の生臭さを残しません。
目に見えるようなハッキリとした骨格がありつつも、伸びやかな酸味があるため重さを感じさせない仕上がり。海鮮素材の良さを生かす、最高のスパークリングワインです。
価格: 7,810円(税込) [会員価格あり]
おすすめ3「フランチャコルタ パ・ドゼ 2013 サン クリストーフォロ 750ml [発泡白]」
フランチャコルタ パ・ドゼ
生産者: サン クリストーフォロ 750ml [発泡白]
奥深い味わいでありながら、キリッと筋の通った酸味を持ちます。深い旨味は鮮魚の持つ旨味と合わさり、さらに美味しさを引き立てますよ。
一口含むとフルーティーな香りを感じ、だんだんと口中が旨味で満たされていきます。刺身との旨味のコラボレーションをじっくりと感じてみてください。
価格: 9,460円(税込) [会員価格あり]
ポイント2 魚ごとに合わせるワインを変える
魚の種類ごとにワインのタイプを変えて楽しむこともできます。以下のポイントを押さえてワインを選んでみましょう。
刺身のタイプ | 魚介類の例 | 合うワインのタイプ | 備考 |
白身魚 | ヒラメ タイ | ・フレッシュな白ワイン | ・ステンレスタンク熟成など、軽めのワインがおすすめ ・柑橘系のアロマがあるあるワインが合いやすい |
イカ類 貝類 エビ類 | アオリイカ ホタテ 甘エビ | ・ボリューム感のある白ワイン | ・ブドウ品種はリースリングがおすすめ |
赤身魚 | マグロ カツオ | ・ライト~ミディアムボディの赤ワイン | ・ステンレスタンク熟成がおすすめ |
上記以外だと「塩味」のミネラル感を含むワインは全体的に刺身と相性が良い傾向にあります。海沿いの産地で造られるワインは塩味を感じさせるものが多いため、ぜひ試してみてください。
ポイント3 刺身に合わせやすいワインの一覧から選ぶ
刺身に合わせやすいワインの種類を、ワインの色タイプ別に紹介していきます。特に合いやすい刺身の種類についても明記したので、ペアリングの参考にしてみてくださいね。
【白ワイン】
- スペインまたはポルトガル産「アルバリーニョ」の白ワイン:刺身全般に
- 日本産「甲州」の白ワイン:刺身全般に
- イタリア、ガヴィ:白身魚に
- フランス、ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ:白身魚に
- フランス、シャブリ:生牡蠣に
- ドイツ産「リースリング」の白ワイン:イカ・ホタテなどに
【赤ワイン】
- フランス・ブルゴーニュまたはイタリア産「ピノ・ノワール」の赤ワイン:赤身魚に
- イタリア、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ:マグロの刺身に
魚料理やエビ・カニに合うスパークリングワインをお探しの方に
メローネでは、魚料理やエビ・カニに合うスパークリングワインを取り揃えています。
この記事を監修した人
とくやま ゆきよし
メローネ 代表
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
WSET Level 3 Certified
大手IT企業に17年在籍。データセンタSEとして、企業システムの移行プロジェクトに携わる。
フランチャコルタの美味しさと魅力に触れ、ワインインポーター メローネを起業。
ワインの国際輸送や保管の品質管理には、厳格な品質基準が求められる精密機器の輸送管理で得た知見を応用。現地の味わいそのままをモットーに、生きる喜びに満たされるワインをお届けしている。