イタリア最高級スパークリングワイン
フランチャコルタ通販専門店 メローネ

カモッシ
Camossi di Dario e Claudio

カモッシ家は昔からフランチャコルタ地域で農業をしながら、ワイン造りもしていました。90年代初めに会社としての方針を180度変え、1996年に第一回目のクラッシック方式によるスプマンテの生産を始めました。
2002年の収穫時に、当時85歳ながらも現役で畑にでる祖父と両親を手伝っていた3代目クラウディオとダリオの兄弟は、テッラ ウオモ シエロ(Terra uomo cielo)グループ(フランチャコルタの発展と成長を願う若手集団)と出会います。

2005年の収穫時からTerra uomo cieloグループに技術面での協力を受けるプロジェクトがスタートし、次第にカモッシ家の兄弟、兄クラウディオと弟ダリオは彼等のアジエンダ(会社)の手綱を握るようになりました。
現在はTerra uomo cieloから離脱し、兄弟二人でワイナリーをブドウ栽培から醸造、販売まで運営しています。
兄クラウディオは主に醸造を担当し、弟ダリオは畑の責任者です。ふたりとも大変真面目で、少しtimido(人見知り)で、Terra uomo cieloに協力してもらっていたのも販売やプロモーションよりも良いワインを作ることに専念したい、という彼らの思いからでした。
ワインは生産者を正直に映し出します。彼らの作るワインはまさに彼らのように、pulito(清潔)で、delicato(繊細)、どこか控えめで上品な印象で、きめ細かな泡が特徴です。

ぶどう畑の場所について

ワイナリーとしては、フランチャコルタ地域にある、3つの村に合計24ヘクタールの畑を配置しており、ワイナリーがあるエルブスコと、ワイン醸造をしている、フランチャコルタ地域最西端のパラティコの区画内では、ピノネーロのみを栽培しています。
そしてプロヴァリオ ディ イゼオという、3つの土壌の違いがはっきりしている畑を持っています。この為、第1次発酵後の瓶詰作業の際、それぞれの畑から獲れたキュベのアッサンブラ-ジュに、いくつもの選択ができるのです。

生産銘柄と評価

現在、カンティーナとしてのカモッシ家は年間6万本のフランチャコルタを生産しており、2010年に初めてシャルドネ100%のエクストラブリュット、ミッレジマートを発表し、2014年には祖父に捧げるリセルヴァを発表。それが祖父の名前を冠した、2007年のリセルヴァ、ピエトロ・カモッシです。(ピノネーロ100%のブランドノワール)
更に、2017年には、2010年のヴィンテージのサテンミッレジマートも発表。ノンヴィンテージのサテンですら、お手本のようなサテン、と評されるカモッシのサテンの更に上を行く素晴らしいフランチャコルタです。
スローフード協会が監修する、ガイドブックslow Wineにもカモッシは掲載されており、リセルヴァのピエトロ カモッシ2008年はVino slowにも選ばれています。Vino slowとは、科学的な物を使用せず、その土壌に適した製法で作られたワインであること、その地域の風土を感じるワインであること、また価格と品質が適正であること等の条件を満たした優れたワインにのみ贈られる称号です。

より自然なワイン造りに向けての取り組み

クラウディオとダリオはよりナチュラルなフランチャコルタを作ることに情熱を傾けていて、瓶内2次発酵の際に蔗糖を加えず、ブドウの糖度だけで発酵、熟成を行う、solo uvaと呼ばれる方法を模索中です。
しかしそれは、糖度の高い健康で良いブドウが収穫できなければ実現しません。このことからも彼らはワイン作りには何より畑が大事。ブドウが大事。と口をそろえて言います。
現在彼らのワイナリーはリニューアル中で、まもなく完成予定です。フランチャコルタの中でも名産地の誉れの高いエルブスコにて、皆様をお迎えできる日も近いでしょう。

映像によるカモッシのご紹介

作り手としての思いを自ら語って頂きました。人柄を感じて頂ければ幸いです。

フランチャコルタの作り手 カモッシとの出会い

カモッシのフランチャコルタは、私たちがフランチャコルタ地域の街・イゼオで働いていた時から、ずっと前から気になっていました。そして、「フランチャコルタ」のことを教えてもらった私たちの師匠であるヴィットーリオ・フザーリが当時営んでいた、フランチャコルタ地域の中心地にあるリストランテ「ディスペンサ」でも、カモッシのワインがリストにありました。

何度か飲んだことがあり、美味しいな、と思っていたのでワイナリーを訪れたいと思い、地図で場所を確認しては、確かこの辺りのはず・・といつも道路を行ったり来たりしていたものの、ワイナリーらしき看板も門もなく、おかしいな‥とずっと思っていました。

そして、輸入販売を開始することになり、これは一度ワイナリーを訪れなければ!と思い、アポイントの電話をかけ、場所もしっかりと確認!さて、どこだろう?と思って現地に赴くと、いつもウロウロしていた場所にやはりたどり着き、やっぱりこの辺?と思い、何の看板もない門の呼び鈴を見てみると・・ありました!すーごく小さく呼び鈴の窓にCamossiの文字。

これではここにワイナリーがあるなんて誰にもわからないよな~っと商売っ気の無さに笑ってしまいました。他のワイナリーがこれでもか!とワイナリーの宣伝を大きな看板や地図にもデカデカと載せている中、カモッシの超控えめな姿勢に、どんな人が作ってるんだろう?と興味を持ちました。

そして、初めての対面。ほんとにイタリア人?というくらい人見知りで恥ずかしがり屋なクラウディオ。弟ダリオに至っては、お互いの名前を言って握手をしただけで、”じゃ、僕はこれで・・“と何処かへ行ってしまい、え?え?となっている私達となるべく目を合わせないようにクラウディオがカンティーナを案内してくれました。(笑)
クラウディオも目を見て話をしようとすると、パチパチと眼を瞬かせて、なにか落ち着きがない様子。この時はまだテッラ ウオモ シエロ(Terra uomo cielo)(フランチャコルタの発展と成長を願う若手集団)と一緒に仕事をしていたので、Terra uomo cieloのジョヴァンニが間を取り持ってくれました。

なので、具体的な説明や輸入に関する話はすべてジョバンニがしてくれて、クラウディオはうんうん、とうなずいているだけ。(笑)後に彼らが販売やプロモーションよりもワイン作りに専念したい人達だという事を理解しましたが、この時はちょっと不思議な人達・・な感想でした。
とはいえ、彼らの作るフランチャコルタの繊細な味わいと泡のきめ細かさにすっかり魅了されて日本への輸入を開始しました。

テイスティングさせてもらった中でも彼らの作るサテンは秀逸で、ソムリエたちの中でもこれこそがサテン!と言わしめるほどのクオリティでした。
すべてのラインナップが繊細で上品。美味しいフランチャコルタを作れれば、それで満足、なクラウディオとダリオをよく表しているワインだな‥と思いました。

そんな彼らも自分達の方向性をよりはっきりと示して行く為にTerra uomo cieloの協力を仰がず彼ら自身のキャラクターを販売にも打ち出していくべくTerra uomo cieloから離脱し、現在に至っています。彼らの事をよく知る人はワインを作る事に関してはBravi(優れている)だけど、商売は下手だからね・・と言ってました。よくわかります!あの看板も何もないワイナリーの入り口を見れば・・(笑)
彼等のフランチャコルタの特徴はまろやかで、繊細、どちらかというと女性的です。
長期熟成に適したワインを作っているので、カモッシのリセルヴァや、エクストラブリュットのミッレジマートは素晴らしいです。

ふくよかで蜜の様な甘さがありながら、ドザージュによる砂糖の甘さではない為、飲み飽きることがありません。
後味がとてもきりっとしていて、一口、口に含むとドライフルーツの様な完熟した果物の甘味、白い花の香り、少しだけ酵母のトーストされたパンの様な香ばしい香りが広がります。
カモッシのフランチャコルタほど洗練されたフランチャコタに出会ったことがありません。
素朴な青年二人が作るちょっとtimido(恥ずかしがり屋)でありながらしっかりと自分達の主張を持ったフランチャコルタを是非一度味わって下さい。

フランチャコルタリスト

フランチャコルタ ブリュット

レモンイエロー。柑橘系、青リンゴなどのフレッシュでチャーミングな香り。貝殻のようなミネラル感。
若々しくバランスの良いニュートラルな味わい。
ドザージュは同年白ワイン+モスト
お料理: カルパッチョやマツタケなど柑橘類を使った料理。焼き鳥(塩)、ウニやカラスミ。

フランチャコルタ ロゼ

ラズベリーピンク。熟したさくらんぼや黒すぐりの
香り。豊かなミネラル感。複雑さと個性的な面白味があり、骨格と泡の持続性が常に調和。
セニエ(マセラシオン)方式 ステンレスタンク内で約2~3時間果皮と接触。
ドザージュは同年白ワイン+モスト
お料理: コテキーノやザンポーネ。すき焼きやもつ鍋のような脂と味がしっかりとした料理。

フランチャコルタ サテン

イエロー。アプリコットや白い花の香り。包み込むようなクリーミーな舌触り。調和のとれた骨格と酸味のバランス。
フランチャコルタ通に、サテンのサテンたる一本!と言わしめたほど。第一次発酵 ステンレスタンク 90% オーク樽 10% ドザージュは同年白ワイン+モスト
お料理: カルボナーラ、ブールブランソースの料理、パイ包み焼きなど甘みのある料理、貝類の酒蒸し、バター焼きや魚料理。また、ムースやグラタン。