フランチャコルタ ブリュット

テクニカルデータ

テイスティング コメント

　イエロー。青リンゴ、若い桃やメロン、小さな白い花のニュアンス。ドライでバランスよくエレガント。

テクニカル コメント

フランチャコルタDOCG領域内の最西端に位置。日照に恵まれ、イゼオ湖からオーリオ川渓谷にさしかかる風の通り道にある畑で栽培。ワイナリーに隣接した単独所有畑(モノポール)であることや、雨量や日照など、ブドウの生育環境に関わるデータ測量計を畑に設置して日々計測。管理が行き届いています。

日中は太陽を浴びて果実味が増し、朝晩は北側のプレアルプスから畑のある渓谷に向けて冷涼な風が吹き流れてきます。川の流れによって通気が良いため、凝縮されたぶどうの喜ばしい果実味を感じます。

ブドウはシャルドネ 80% ピノ・ネーロ20％使用。8月下旬～9月上旬、18～20kgの規格容器に、すべて手摘み収穫。ワイナリー到着後、区画ごとにブドウを分け、選別を経て、ダメージを限りなく抑えながら空気圧により圧搾。搾汁されたブドウジュースは、セレクトされた酵母を加え、第一次発酵でベースワインを作ります。

発酵容器は、ステンレスタンクを使用。熟成は、発酵槽を分けて7ヶ月～8ヶ月間行います。翌年の春に行われる瓶詰め作業で、酵母、蔗糖を加え、ボトルが平行に置かれた状態で瓶内二次発酵が最低20ヶ月行われます。澱抜き後は、さらに最低4ヶ月の洗練熟成へて出荷。瓶内二次発酵に向けた瓶詰段階でリザーブワインのブレンドはしませんが、澱抜き時は、オーク樽熟成のリザーブワインを追加して、わずかに風味付けします。

ブレダソーレのスタイルは、果実味とフレッシュ感。製造規定では最低18ヶ月のところ、瓶内二次発酵期間は最低 20ヶ月。澱抜き後、さらに最低4ヶ月の洗練熟成を経ています。澱抜きの工程でワインが「起きる」ため、再度熟成させて風味が調和するまで蔵出しはしません。瓶内二次発酵や洗練熟成を経てもなお、喜ばしい果実味とフレッシュ感があるのが特筆ポイント。

また、動瓶作業(ルミアージュ)は、熟成状態を目視で確認するため、職人により毎日1/8ずつ手動で動瓶作業を行います。その証拠として、瓶底に作業線残存させています。出荷時には消去する作業線のが一般的ではありますが、敢えて作業線を残していることにこだわりがあります。