イタリア最高級スパークリングワイン
フランチャコルタ通販専門店 メローネ

「洋食に合う料理」「肉料理に合うワイン」「魚料理に合うワイン」に続いて、「日本食に合うワイン」も見られるようになってきました。 ただそんななかで、あまりピックアップされることのないのが、「中華料理」です。今回は、「中華料理とワイン」に焦点をあててお話ししていきましょう。

中華料理とワインの関係性、中華料理とワインの考え方

「中華料理とワイン」の組み合わせは、今まであまり取り上げられることのないものでした。
しかし、近年、中国でもワインが人気になってきており、世界ではワインの一大消費国と認知されてきています。

また、近年では中国でつくられたワインも人気があります。実は中国でのワインの歴史は古く、5世紀くらいからつくられていたとされています。また、世界で6位の生産量を誇ります。

日本においては中国ワインの輸入量はそれほど多くないこと、また中国ワインの情報が少ないことからあまり話題になることはありませんが、私たちが想像する以上に、中国とワインの関係性は深いわけです。

このようなことをふまえれば、中華料理とワインの相性が悪いわけではない……ということがわかるのではないでしょうか。

ただ中国料理は、その広大な土地と長い歴史に育まれたこともあり、非常に多様な味わいを持ちます。「中国料理」と一口に言っても、上海料理・北京料理・四川料理・広東料理に分けられており、それぞれがまったく異なる方向性を持ちます(※8個に分けるやり方もあります)。

このため、中華料理とワインの相性を知ろうとするときは、単純に「中華料理にはこのワインが合う」という分け方ではややざっくりしているので、もう少し踏み込んで、「どのような中華料理に、どのようなワインが合うか」を考えていきます。

中華料理を細分化して、身近にある「個別の中華料理」と相性の良いワインをご紹介していきたいと思います。

餃子や小籠包、点心と相性の良いフランチャコルタ サテン NV コルテ フジア

まず紹介するのは、「フランチャコルタ サテン NV コルテ フジア」です。

フランチャコルタ サテン

生産者: コルテフジア

イエロー。柑橘系、青リンゴ、イースト香とミネラル感がある。シャープで非常にドライ。サテンとは思えないほど辛口。
ノンドザージュ。年間生産本数 約4,500本
お料理: カルボナーラ、ラザーニャ等のプリモピアット、バッカラマンテカートやテリーヌ等クリーミーなアンティパスト、また、餃子や小籠包等、中国料理。

フランチャコルタ サテン NV コルテ フジアは、世界で唯一「サテン」というカテゴライズを許されたフランチャコルタでつくられたワインです。

フランチャコルタ サテン NV コルテ フジアを生産している「コルテ フジア」は非常に新しいワイナリーであり、2010年になって創業されました。ワイン醸造の専門家、ダニエレ・ジェンティーレと、農学士のジジ・ネンブリーによって運営されています。

幼馴染の2人が手掛けるこのワイナリーで生産されるワインの本数は、1年にわずか30000本程度と非常に少ないのが特徴です。

小石や粘土、石灰質の土壌でつくられるワインであるフランチャコルタ サテン NV コルテ フジアですが、これは「サテン」とされてはいるものの、その名前に似つかわしくないほどの切れ味を誇ります。

鋭角的でドライ、はっきりとした辛口であり、飲む人を驚かせてくれることでしょう。ミネラル感をしっかりと味わうことができるフランチャコルタ サテン NV コルテ フジアは、柑橘類や青りんご、そしてワインにしばしば使われる表現である「イーストのような香り」をまといます。

クリーミーな料理やイタリア料理との相性の良いワインですが、中華料理とも良くマッチします。フランチャコルタ サテン NV コルテ フジアが得意とする中華料理は、餃子や小籠包といった点心です。

フランチャコルタ サテン NV コルテ フジアはスパークリングワインであり、重くなく飲めるワインですから、合わせるのもこのようなやや軽さのあるものが良いでしょう。

点心パーティーなどにフランチャコルタ サテン NV コルテ フジアを持ち込めば喜ばれるかと思います。 やや高価格帯に位置するワインであり、10000円前後で販売されています(※金額は、お店や時期によって異なることもあります)。

フランチャコルタ サテン NV コルテ フジア

しっかりとしたボディは、春巻きなどの油もしっかり受け止められる~クルテフランカ ビアンコ 2019 ブレダソーレ

「中華料理は油っこい」――――このような表現を耳にしたことのある人は決して少なくはないのではないでしょうか。

実際には油っこくない中華料理もたくさんありますが、春巻きや揚げ物などのように、比較的油を多く使った料理が多いのも事実ではあります。

中華料理のこのような「油」を受け止めることができるワインとして、「クルテフランカ ビアンコ 2019 ブレダソーレ」があります。

クルテフランカ ヴィーノ ビアンコ
“ピオ エレモジニエーレ”

生産者: ブレダソーレ

レモンイエロー。しっかりしたボディと果実味豊かな味。しっかりした酸。味わい深く、重すぎない辛口の白。まろやかで濃縮感がありながらもフレッシュさを楽しむ1本。
お料理: フリット、唐揚げ(レモン汁付)、エスカベッシュ、白身魚のムニエル(レモン汁付)、マスなど、脂少な目の白身魚、塩で食べる揚げ物、塩味の焼鳥、酸味あるソース。

クルテフランカ ビアンコ 2019 ブレダソーレは、フェラーリ3兄弟の営むワイナリーである「ブレタソーレ」で育てられているワインです。単独所有の畑、ブドウの栽培に非常に適している畑でつくられるワインたちは、凝縮缶のある果実味を有します。
1977年に創業されたワイナリーであり、最高樹齢のブドウの木は37年の寿命を誇ります。

クルテフランカ ビアンコ 2019 ブレダソーレの味わいは、プレタソーレの特性を受け継ぐかのように、豊かな果実感を誇ります。ボディがしっかりしていて、酸もはっきりと感じられます。

重くはないものの、深く、まろやかな凝縮感のある味わいを示すのがクルテフランカ ビアンコ 2019 ブレダソーレの特徴です。また、そのなかにも新鮮さがある白ワインだといえます。

クルテフランカ ビアンコ 2019 ブレダソーレは、中華料理の持つ「油分」をしっかりと受け止められるワインです。味が濃くなりがちな春巻きや、中華の唐揚げなどを受け止めることが可能です。ただ油物と合わせる場合、その油物にはレモンや塩のようなあっさりした味付けを行うことが望まれます。

4500円前後が販売価格です。

クルテフランカ ヴィーノ ビアンコ “ピオ エレモジニエーレ” ブレダソーレ

意外?! 中華デザートに合う「パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレ」

「中華料理のデザートとワイン」は、あまり議題に上ることのないものかもしれません。しかし実は、中華料理のデザートと相性の良いワインもあります。

それが、「パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレ」です。

パッシート デル セビーノ

濃い黄金色。リンゴ、柑橘系のシロップ漬け、アプリコットや金柑の香り。
自然で嫌味の無い甘味で気品のある味わい。
ドルチェや柔らかなチーズ、セミハード系のチーズ。
遅摘み収穫。湿度60%以下の空間で30~60日陰干し。
希少なロンバルディア産のモスカート・ジャッロ。

パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレは、1987年に創業したワイナリーで作られるワインです。ちなみにこのワイナリーを経営する経営者は、レストランなども経営しています。

最小限のワインのみをつくっていますが、地元によく愛されているワイナリーです。

パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレは、ほかの2つとは異なる特徴を持ちます。

パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレは甘口ワインに分類されるもので、濃厚で、気品のある、自然な甘みを持ちます。かんきつ系の香りを見せますが、それも「フレッシュなかんきつ系」の香りというよりは、「かんきつ系の果実をシロップに漬け込んだような」香りであるとされています。また、アンズのような香りも示します。

このような特性を持つパッシート デル セビーノ NV ラ・トッレは、同じく甘味をメインとする中華料理と良く合います。

たとえば、杏仁豆腐やゴマ団子などです。

「甘い食べ物に甘いワインを合わせる」という発想はペアリングの基本のうちのひとつですが、これが中華料理においても適用されます。 パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレは、500ミリリットルで6500円前後で販売されています(ほかの2つは750ミリリットル)。

パッシート デル セビーノ NV ラ・トッレ

このように、「中華料理と合わせたくなるワイン」は実はいろいろな選択肢があります。
新しい世界を広げたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

この記事を監修した人

とくやま ゆきよし

メローネ 代表
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
WSET Level 3 Certified

大手IT企業に17年在籍。データセンタSEとして、企業システムの移行プロジェクトに携わる。
フランチャコルタの美味しさと魅力に触れ、ワインインポーター メローネを起業。
ワインの国際輸送や保管の品質管理には、厳格な品質基準が求められる精密機器の輸送管理で得た知見を応用。現地の味わいそのままをモットーに、生きる喜びに満たされるワインをお届けしている。