「エビ」は古今東西で人気のある食材です。
この食材と相性の良いワインについて考えていきましょう。
もくじ
比較的よく使われているのは、スパークリングワインや白ワイン
食材・料理と合わせるワインを選ぶとき、そこに明確な「正解」はありません。
ただ、ある程度の道筋やセオリーがあるのはたしかです。
たとえばエビの場合は、スパークリングワインや白ワインがよく選ばれます。
使っているブドウやつくっているワイナリー、生産地やワイン本来の性質によって多少異なりますが、ミネラル感やかんきつ系の香り、ハーブの香りなどを持つことの多いこれらのワインは、エビの風味とよく調和します。
料理方法にもよりますが、タル香が強く出すぎているものよりも、さわやかに仕立てられたワインの方がマッチしやすい傾向にあります(※絶対的な指標ではありません)。
また、「困ったときはロゼにする」というソムリエもいるように、ロゼワインも比較的調和する可能性の高いものです。ロゼワインは人によって好みは分かれるものではありますが、前菜・肉・魚(エビを含む甲殻類)とマッチさせやすく、迷ったときによく選ばれます。
またロゼは非常に美しい外見を持つため、このような観点からもおすすめです。
なおエビ料理に限らず、あらゆる料理とワインのマリアージュ・ベアリングを考えるときには常に「調理方法」のことを意識しなければなりません。同じ食材であっても、調理方法や味わいが違えば、「相性の良いワイン」もまた異なってきます。
そのためここでは、「それぞれのエビ料理に合うワイン」という観点から、ワインとマリアージュ・ペアリングさせられるワインを紹介していきます。
ちなみに今回紹介するワインは、すべてイタリアのものです。
レモン汁のように使えるお手頃の白ワイン「ブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエ」
まず紹介したいのが、エビフライと相性の良い「ブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエ」です。
ヴィーノ ビアンコ “ギアイエ”
生産者: ブレダソーレ / 750ml [白]
レモンイエロー。果実味豊かな味。ほどよい酸。
辛口の白。すっきりした味わいでフレッシュさを楽しむワイン。
ギアイエの由来は、砂利(=ギアイエ)や砂の土壌から。
お料理: 前菜、フレッシュチーズ、野菜のクリームなど。
価格: 3,580円(税込) [会員価格あり]
ブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエは、「フランチャコルタ」というスパークリングワインを生産している作り手によって生み出されているワインです。
このスパークリングワインづくりにおいては高い酸味のあるブドウが必要となりますが、今回紹介するブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエにも同じように酸味がしっかり残っているシャルドネが採用されています。
このため、ブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエはすっきりとした新鮮な酸味を持つワインとなります。なお、果実感もあります。
ブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエの持つ酸味は、エビフライによく使われるレモン汁の代わりのようにして用いることができます。このため、エビフライをさっぱり食べたい人に非常に向いています。
なおフレッシュチーズとの相性も良いものですから、フレッシュチーズを使ったサラダなどをサイドに置いても良いでしょう。
またブレダソーレ ヴィーノ ビアンコ ギアイエは非常にお手頃な価格で販売されているのも魅力です。3000円~3500円程度なので、普段の食事にぴったりです。
これぞイタリアン! エビクリームパスタと合わせたいフランチャコルタ サテン NV モンテ アルト
イタリアンのフルコースを食べる人は、そこにフレンチのフルコースとの違いをみるはずです。
その違いは非常に多岐に及びますが、もっとも大きな違いのうちのひとつは、「フレンチではあくまで脇役として出ることの多い炭水化物(パンなど)が、イタリアンではコース料理の1品として組み込まれる」ことでしょう。
たとえばイタリアンでは、パスタやラビオリなどのような小麦を使った料理がよく出されます。
パスタ類を1つめのメイン料理として出すイタリアンにおいて、「パスタと合わせられるワイン」を選べるようになることは非常に重要です。
そんなときに役立つのが、エビのクリームパスタと相性の良い「フランチャコルタ サテン NV モンテ アルト」です。
フランチャコルタ サテン NV モンテ アルトはスパークリングワインに分類されますが、5気圧以下で絹のように滑らかな口触りを持ちます。やわらかいテクスチャアがクリームとエビに非常によくマッチします。
ドライフルーツのような香りと、持続性の高いハーブ系の香りを持ち、花の香りは控えめです。このような特徴を持つフランチャコルタ サテン NV モンテ アルトは、「メインの食事」であるエビのクリームパスタと非常によくマッチします。
フランチャコルタ サテン
生産者: モンテアルト / 750ml 発泡 ロゼ
「サテン」はフランチャコルタの中でも、ガス圧が低く設定されたもの。口当たりが柔らかになり、ふんわりと優しい印象になるのが特徴です。
香りは柑橘とスパイス、花の香りが調和。酸味と旨味のバランスも絶妙で、親しみやすいスパークリングワインです。クセが強いお酒は苦手…という人にほどおすすめしたい銘柄になっています。
価格: 9,592円(税込) [会員価格あり]
素材を生かすてんぷらにはコルテ フジア フランチャコルタ ロゼを
「コルテ フジア フランチャコルタ ロゼ」は、素材を生かすてんぷらと非常によくマッチします。
これは、コルテ フジア フランチャコルタ ロゼの持つ製法上の特性によります。
コルテ フジア フランチャコルタ ロゼはスパークリングのロゼワインです。スパークリングワインはその特性上、瓶の中の液体に必ず「目減り」が生じます。そのため、その分を補うために、後でリキュール類が添加されることがよくあります。この添加を「ドサージュ」といいます。
ドサージュはそのスパークリングワインの味わいを左右します。もちろん良い方向に作用することが多いものですし、それぞれのワイナリーは工夫と注意を払ってドサージュを行います。
しかし、ブドウ本来の味を重視するワイナリー及びワインでは、あえてこのドサージュを行わない「ノン・ドサージュ」のやり方をとることもあります。
コルテ フジア フランチャコルタ ロゼは、この「ノン・ドサージュ」を採用したワインです。
コルテ フジア フランチャコルタ ロゼ自体はラズベリーの香りや白コショウのスパイシーさが感じられるワインです。ノン・ドサージュならではの、ブドウが生きるワインであるため、同じように素材を生かして作られるてんぷらと非常にマッチするのです。
フランチャコルタ ロゼ
生産者: コルテフジア
辛口のロゼスパークリングワイン。ピノ・ネーロ100%使用。サクラ色。熟したさくらんぼやラズべりーの香りにジンジャーや白胡椒のスパイシーさも感じる。シャープで非常にドライでありながら、華やかなさがある味わい。
加糖無しのノンドザージュタイプ。セニエ(マセラシオン)方式 ステンレスタンク内で約4時間果皮と接触。
お料理: エビやカニの甲殻類、鴨や鳩などジビエ。蒸し海老餃子にも合います。
価格: 10,010円(税込) [会員価格あり]
濃い味をしっかり受け止められるサン クリストーフォロ ロゼ
サン クリストーフォロ ロゼもまたスパークリングのロゼワインではありますが、非常にしっかりとしたタンニンを感じられる1本です。いちごなどの赤い果実の香りを存分に感じさせるワインであり、柔らかなミネラル感を持ちます。
フランチャコルタ ロゼ
生産者: サン クリストーフォロ / 750ml [発泡ロゼ]
魚介類のスープ、仔牛・牛フィレなどの肉料理。濃い目の味付けのパスタやリゾット。エビやカニの甲殻類に合います。
価格: 9,460円(税込) [会員価格あり]
渋みもある程度存在するロゼワインであるため、ほかの3本とは異なり、味付けの濃いワインともよくマッチします。濃い味付けの料理さえ受け止めることができるのは、サン クリストーフォロ ロゼの度量の広さといえるでしょう。
そのような性質を持つため、サン クリストーフォロ ロゼは、しばしば牛を使った肉料理とも合わせられます。
このような特徴を持つサン クリストーフォロ ロゼと合わせたいのが、「エビチリ」です。
エビチリはさまざまな変遷と歴史を経て人気となった料理ですが、この非常に濃く、主張の強いエビチリを、サン クリストーフォロ ロゼはしっかりと調和することができます。
なお、サン クリストーフォロ ロゼはイタリア料理全般との相性も良いため、非常に汎用性の高いお酒だともいえます。
ブレダソーレ フランチャコルタ ドザッジョゼロ “アリケー”はオマールエビと
「ちょっとリッチにいきたい!」と考える人に手に取ってほしいエビが、「オマールエビ」です。ちなみに現在は、オマールエビも通販などで買うことができます。
商品によって異なりますが、1尾あたり2500円~4000円くらいで購入できることが多いでしょうか。
こんなリッチな食材であるオマールエビに合わせたいのが、「ブレダソーレ フランチャコルタ ドザッジョゼロ “アリケー”」です。
ブレダソーレ フランチャコルタ ドザッジョゼロ “アリケー”もまたノン・ドサージュ製法でつくられています。シャルドネを主体とするワインであり、特に甲殻類や魚料理と相性の良い1本です。
ハーブの香りやビスケット、きのこの香りといった、「オマールエビの料理とよく合わされることの多い食材」の香りを持つため、オマールエビと非常によくマッチします。
また、すがすがしくスッキリとした味わいを持ち、アーモンドのような木の実のコクを持つ点も、オマールエビと合わせやすい特徴です。 人気の「エビ」と合わせられるワインを、ぜひ手に取ってみてくださいね。
フランチャコルタ ドザッジョゼロ ”アリケー”
イエロー。ハーブ、ビスケット、きのこのような香り。清々しくスッキリとした味わいにアーモンドのようなコク。
アリケーの名前の由来は、senza liqueur (ノンドサージュ)から。このワイン自身がリキュール代わりとなるぶどうと土壌の豊かさを表現。
お料理: エビやカニの甲殻類、魚料理など、どんなお料理にも合います。
価格: 6,710円(税込) [会員価格あり]