母が『これなら飲める』と言ったワインが教えてくれたこと
もくじ
はじめに:家族とワインの物語
とくやま
ワインは、単なる飲み物以上の存在です。それは人と人をつなぎ、特別な瞬間を彩るもの。
私にとって、ワインがそんな存在になった瞬間があります。
それは、普段お酒を飲まない母が、「これなら飲める」と言ってくれた日のことでした。
白ワインと家族の食卓
その日の夕食は、鰆の塩焼きというシンプルなメニューでした。私は、この料理に合うワインとして「ラッザリ カプリアーノ・デル・コッレ DOC ビアンコ -ファウスト-」という白ワインを選びました。
このワインは、フルーティな香りに厚みのあるミネラル感が特徴で、繊細な料理と相性が抜群です。
普段お酒をほとんど飲まない母が、「少しだけ飲んでみる」とグラスを手に取ったのです。
その瞬間、家族全員の視線が母に集まりました。
母の驚きと気づき
ワインを一口飲んだ母は、少し考え込んでから言いました。
「今まで嗅いだことのない香りがする。フルーティだけで終わらない厚みがあって、グレープフルーツのような香りも混ざっているのね。」
お酒に詳しくない母が、ここまで細かく感想を言うことに驚きました。そして続けて、「飲み口がシャーっと滑るようで、後半にかけて香りが立ち上がる。最後の苦味がまたいいわね」と語ったのです。
このコメントは、私が選んだ白ワインの特徴そのものでした。
普段なら「美味しいね」と短く終わるはずの母が、こんなにも具体的に感想を述べるのを見て、家族みんなが嬉しそうに耳を傾けました。
家族で交わした会話の温かさ
その場にいた父も、母のコメントに耳を傾けながら、「タコには合うかな?」とユーモアを交えて質問してきました。母は即座に「タコはダメよ、生臭みがあるから」と答え、みんなで笑い合いました。
このやりとりをきっかけに、自然と家族全員がワインについて語り合うひとときが生まれました。
母は次々に白ワインに合いそうな料理を挙げていきます。
「この白ワインなら、焦げ目がつくぐらいしっかり焼いたホタテのバターソテーなんかぴったりじゃない?」
「鰆の塩焼きももちろんいいけど、ムニエルにしてタルタルソースをかけたらもっと良さそう。」
「シャケのムニエルもいいわね。ただし、脂っこくないキングサーモンみたいなさっぱりしたものがいいわ。」
「それと、貝柱やスルメの一夜干しなんかも。スルメは少し焦げ目をつけるくらいがベストよね。」
料理を次々に提案する母を見て、私は感心しました。普段あまりワインに詳しくない母が、白ワインの香りや味わいを丁寧に感じ取り、それに合う料理を的確に選んでいるのです。家族での会話はさらに広がり、私も「タラのムニエルならどうかな?それにバターソースを合わせたら絶対いいはず」と提案しました。
母はさらに「このワインは、味が繊細で香りも豊かやから、シンプルな料理に合うかも。例えば、軽く塩と胡椒で味付けした蒸し鶏なんかも良さそうやね」と続けました。父も頷きながら、「確かに、シンプルな味付けの料理がいいな」と賛同しました。
白ワインが教えてくれたこと
この経験から、私はワインの素晴らしさを再認識しました。それは、ワインが単なる飲み物ではなく、人と人をつなぎ、会話を豊かにし、特別な時間を作る存在であるということです。
普段はお酒を飲まない母が「これなら飲める」と言ってくれたことは、この白ワインが持つ奥深い魅力を証明するものでした。
また、家族の一人ひとりがワインの味わいや香りを楽しみながら、料理のアイデアを共有することで、食卓がより楽しく、豊かなものになった瞬間でもありました。
このワインが教えてくれたこと
ワインには、家族や友人と共有する時間を豊かにする力があります。この日の体験は、私の心に深く刻まれ、この白ワインをもっと多くの人に届けたいという思いを強くしました。
もしこの記事を読んで、「これなら飲める」ワインを探してみたいと思った方がいれば、ぜひ今回ご紹介した白ワインを試してみてください。
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この白ワインをもっと知りたい方、また実際に味わいたい方は、ぜひ以下の商品ページをご覧ください。
あなたの食卓をより豊かに彩る1本になることをお約束します。
この記事を書いた人
メローネ 代表
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ
WSET Level 3 Certified
大手IT企業に17年在籍。データセンタSEとして、企業システムの移行プロジェクトに携わる。
フランチャコルタの美味しさと魅力に触れ、ワインインポーター メローネを起業。
ワインの国際輸送や保管の品質管理には、厳格な品質基準が求められる精密機器の輸送管理で得た知見を応用。現地の味わいそのままをモットーに、生きる喜びに満たされるワインをお届けしている。