飲み比べも楽しいフランチャコルタ
イタリアの最高級ワインである『フランチャコルタ』には、大きく分けて3つのカテゴリと2つの長期熟成発酵のカテゴリに分類されており、またそれぞれ加えられるドザージュ(加糖)の量によって違った特徴のワインへと更に分かれていきます。
そのため、フランチャコルタは食事に合わせて最適なものをチョイスしたり、それぞれの種類を飲み比べてみるのも、その違いが分かり大変楽しいです。
ここでは、それぞれのフランチャコルタのカテゴリや、その特徴や魅力などを添えて紹介していきます。
もくじ
カンティーナ(作り手)のベースとなる『フランチャコルタ ブリュット』
ブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ネーロ、または50%を上限にピノ・ビアンコも可です。瓶内2次発酵方式で、酵母とコンタクト状態で最低18ヶ月以上熟成させ、収穫後最低25ヶ月以上経てから市場へ出荷します。
黄金色をした白の発泡ワインで、ブーケやトースト、酵母の特徴的な香りに、柑橘類やドライフルーツ、ナッツなどの香りが混ざります。心地よい酸味と持続性のある泡立ちは、食前・乾杯用だけでなく寿司屋、懐石料理にも良く合います。
きめの細かい『サテン』と果皮を浸して発酵させる『ロゼ』
『サテン』は白ブドウであるシャルドネと最大50%のピノ・ビアンコのみ使用可能で、規定により5気圧以下で作られる泡が、柔らかくきめの細かい味を作り出しています。
白い花にドライフルーツなどの繊細な香りが楽しめます。ドサージュはブリュットの制限内まで可能です。
『ロゼ』はピノ・ネーロを最低25%、ピノ・ビアンコが最大50%の割合、シャルドネで造られますが、希望の色合いになるまで果皮と浸した後、1次発酵させます。ピノ・ネーロのみで造られることも多くボディーの力強さを感じます。
熟成期間の長い『ミッレジマート』と『リセルヴァ』
『ミッレジマート』はワイン全体が単一の最良品質ヴィンテージ(85%以上)で造られていることを指し、収穫から最低37ヶ月以上熟成させます。その年の天候や葡萄の特徴で変わる個性的なワインです。
『リセルヴァ』は葡萄の香りをフルに生かすために特に品質の良いミッレジマートから造られ、瓶内で酵母とコンタクト状態で約5年半もの長期熟成を行い、その味は奥深く複雑な旋律となっています。
2種類ともドサージュはブリュット(ドライ)の制限内です。
フランチャコルタを美味しく頂くために
ワインが到着したら、直射日光を避け涼しい場所で保管します。ワインセラーなどがあれば、約15℃~20℃で横向きに保管します。飲み頃温度は8℃~10℃前後で、冷蔵庫やワインクーラーで冷やしてから頂くようにしましょう。
またグラスは、フルートグラスのような細長い形状のものはブドウの香りが広がらないので、ブドウの香りが楽しめるワイングラスが良いです。
右記のフランチャコルタ協会公式グラスもあるので使用してみても良いでしょう。
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