ファインワインはインポーター選びから。メローネのコンディションポリシー
もくじ
ワイン輸入の方針
- 生産者蔵出し100%のワインのみをリーファーコンテナで産地直送・直接輸入します。
- 現地問屋やネゴシアンの倉庫に一定期間保管されたワインは、輸入しません。
- 上記以外の第3者・第3国経由など、ワインの並行輸入品は、取り扱いしません。
コンディションポリシー / 品質管理の方針
輸入における品質管理の方針:
- 100% 蔵出し
- 100% 産地直送
- 100% リーファー
国内おける品質管理の方針:
- 定温倉庫で管理・保管
- 5月~10月間は、クール便で出荷・配達
100%蔵出し
ワインを製造した作り手の正規品のみを取り扱います。生産者の敷地内で生産者からワインの引渡しをします。
100%産地直送
第3者・第3国経由せず、自らの手で産地から直接日本国内に輸入します。
100%リーファー
現地の生産者から日本の倉庫に届くまで、全ての輸送過程でリーファー・コンディションで輸送します。
リーファー適用範囲に対する考え方
ボトルの裏ラベルに「リーファー輸送」「100%リーファー」等の表記をご覧になったことがあるかと思います。ご存じ冷蔵機能付きコンテナによる輸送のことを意味します。この冷蔵機能がついていることで定温輸送が可能となります。
私たちは、ワインの品質を維持するために、現地のリーファーコンテナ(定温冷蔵コンテナ)トラックで集荷手配します。
ボトルの裏ラベルに「リーファー輸送」「100%リーファー」等の表記をご覧になったことがあるかと思います。ご存じ冷蔵機能付きコンテナによる輸送のことを意味します。この冷蔵機能がついていることで定温輸送が可能となります。
私たちは、ワインの品質を維持するために、現地のリーファーコンテナ(定温冷蔵コンテナ)トラックで集荷手配します。
メローネのリーファーコンテナによる定温輸送の範囲は
現地ワイナリーの蔵出し出発時点から始まり、イタリア現地輸送、海上輸送、日本国内の倉庫到着まで
です。
通常、現地の最寄港で生産者から輸入元にワインの引き渡しをします。ですので、生産者から現地の最寄港まで、実際はどのような輸送や最寄港での保管を行っているか不明となる場合があるため、品質管理が難しくなります。
メローネでは、生産者の敷地内で生産者から輸入元にワインの引渡しをします。その時点から私たちの品質管理のもと、輸送いたします。
別の場所でワインを積み込むことや、違うトラックへの積み替え、開扉して一時保管されることはありません。
また、作り手のなかでリーファーコンテナの扉を封印(シール:左記の赤い印)します。イタリア国内はもちろん、海上輸送中や日本の定温倉庫に到着するまでの約2ヶ月間、開扉・封印を解くことができないため、抜き取り等の盗難はありません。
海上輸送部分だけリーファーを使う方法や、ドライコンテナ(常温コンテナ)で輸送することもいたしません。
作り手で集荷したリーファーコンテナがそのままワイン輸入元に届きます。
温湿度管理に対する考え方
高品質な状態が維持できるよう温度・湿度や積載方法に細心の注意を払います。
それらが実現できていることをは下記です。イタリア・フランチャコルタ地域から日本・大阪府・泉大津市まで温度変化を記録しました。今回の行程は以下の通りです。
発 | 着 | 行程 | |||
5/8 | エルブスコ | 5/8 | ジェノバ | 陸上 | 閉扉 |
5/12 | ジェノバ | 6/7 | 香港 | 海上 | ↓ |
6/9 | 香港 | 6/18 | 大阪 | 海上 | ↓ |
6/19 | 大阪 | 6/19 | 泉大津 | 陸上 | 開扉 |
航路は、ジェノバ→地中海→スエズ運河→インド洋→シンガポール海峡→香港(積み替え)香港→大阪です。
途中、イタリアから日本まで輸送する船便は、赤道近くを2回航行するため、外気温の変化は著しくなります。この影響で温度・湿度変化が発生することにより、ワインが劣化いたします。
リーファー輸送における設定温度は14℃。直射日光による温度変化は、見られません。
コンテナは蔵出し以降、到着まで「シール」と呼ばれる封印をし、物理的に破壊しなければ開扉ができない状態となります。一時的な温度変化については、下記の通りです。
・最初の温度上昇:ジェノバで積み込み
・途中で2~3か所の温度上昇:6/7と6/9香港での積み下ろし・積み込み
・最後の温度上昇:6/18・6/19大阪での積み下ろし・保管です。クレーン操作でコンテナを積み込み・積み下ろしをするため、電源供給がなくなりますが、最大温度でも18.5℃のため、品質的に大きな影響は無いと考えています。
写真は、大阪の定温倉庫到着・開扉直後の温度です。
ワインの積載に対する考え方
リーファーコンテナのサイズは、20フィートサイズと40フィートサイズの2種類があります。20フィートサイズのリーファーコンテナ便を使用して輸送する際、本数に換算すると、約7,600本での輸送が基本となります。
リーファーコンテナ内部の写真です。上部にある赤い線の印まで積載が可能です。ワイン輸送において、通常は赤い線の印まで積載するそうです。
しかし、メローネでは、半数にも満たない最大約3,600本にて輸送しております。コンテナ内の荷積みの高さを最大6~7割程度に抑えて満載していません。
これは、輸送中の冷気・空気対流を考慮しているためです。
コンテナ内の荷積みの高さを最大6~7割程度、本数換算で約3,600本にすることで、充分な空間を設けて冷気・空気対流させることにより、均一な温湿度を確保し、特定箇所の温度変化や急激な温度変化が起きないようにしています。
また、約1ヶ月半かかる輸送過程において、電源落ちする可能性も考慮に入れております。通電中は冷蔵機能が使えますが、電源落ちした場合に冷気空間が少なければ、やはり温度変化が起きやすくなるからです。
これらの方法で輸送中の温度変化が生じることによるワイン劣化を防止しております。
現在、輸送は、ワインを始めとする飲用目的の液体貨物輸送に定評あるJFヒレブラント社さん、保管は、阪南倉庫さんという南大阪では最古参・大正年間創業で長年の倉庫管理ノウハウをもつ倉庫会社さんと手を組み、定温倉庫に保管しています。
ワイン保管における品質管理について
日本ソムリエ協会により、ワインの保管・熟成において理想的な保存条件が示されています。
- 理想的な保存条件:
温度: 12~15℃ 湿度: 70~75%
湿度は、継続して75%以上になった場合、ラベルにカビが発生します。このため湿度の上限を75%、コルクが乾燥して縮み、ワインの酸化を促すのが50%以下と言われています。
一般的には60%までは許容範囲としています。メローネでは、これらのことがきちんと実現できているかどうか、閾値(しきいち:境目となる値=限界値)を下記に定めて、デジテル温湿度計で定期的に測定し、品質管理をしています。
- 保存条件の閾値:
温度: 12~15℃ 湿度: 60~75%
最近5か月の測定結果は下記です。
外気温の上昇変化が大きい春先から盛夏の期間です。
- 測定期間: 2019/03/18 17:00 ~ 2019/08/26 10:00
測定頻度: 1時間に1回
サンプリング数: 3,858件
温度 平均値 14.1℃ 湿度 平均値 72%
このことから、温度・湿度ともに理想的な環境でワインが保存管理されていることが分かるかと思います。
これらのコンディションポリシーに基づく輸送・保管により、最高品質の維持に努めております。
フランチャコルタの品質を維持し、現地の味わいを活かすために「安全」「安心」という考え方に基づいて輸入・管理することで、これからもみなさまに美味しいフランチャコルタをお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
飲食店・酒販店ワイン業務卸のご担当者様へ
ワインを取り扱っている飲食店様の小売、酒販店様のワイン卸売をしております。
最初の1杯は、お店の第一印象を決めることもある大切なアイテムです。
私たちの思いに共感頂ける、美味しいワインを一緒に広げて頂ける飲食店様・酒販店様をお待ちしています。