日本では、発泡性ワインのことを「シャンパン」と呼ぶ傾向があり、スパークリングワインとの違いが分からない方も多いのではないでしょうか。

スパークリングワインとは、発泡性ワインの総称です。もちろん、シャンパン(シャンパーニュ)やフランチャコルタも当てはまりますが、厳しい既定のもとに作られているシャンパ-ニュやフランチャコルタはそれらと区別されています。

現在、スパークリングワインは、世界中のワイン生産地で造られています。
フランスでは、シャンパーニュ以外で造られた発泡性ワインは「ヴァン・ムスー」などがあります。
同じようにイタリアでは、フランチャコルタ以外で造られた発泡性ワインを「スプマンテ」と呼びます。

その違いは何でしょうか?

スパークリングワインとは

まず、スパークリングワインについてお伝えします。

スパークリングワインとは、生産地域、製法、ガス気圧などの違いに関係なく、製造過程で炭酸を発生させたワインのことを指します。

スパークリングワインとシャンパーニュやフランチャコルタの違い

2G6A3667フランチャコルタもシャンパーニュも大きな枠組みでいうと、スパークリングワインの範囲に入ります。

しかしながら、では、なぜ「フランチャコルタ」や「シャンパーニュ」は「ヴァン・ムスー」や「スプマンテ」と違い、また「スパークリングワイン」と呼ばないのでしょうか?

それは、下記の3つの条件をクリアしなければ、シャンパーニュやフランチャコルタという称号が与えられないため、他のスパークリングワインやスプマンテなどと区別しています。

1.特定の地域で収穫・生産されたもの
2.特定のぶどう品種だけを使用
3.瓶内2次発酵方式であること

これは、規定に当てはまらないワインや品質が落ちたものが市場に出回ることを防止し、シャンパーニュやフランチャコルタ全体のブランドとして、常に高品質であるワインであること守っていくための必要なルールであるからです。

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出典:フランチャコルタ協会

2G6A3665フランチャコルタとシャンパーニュは、ともに限られた地域で収穫されたブドウのみを使って作られます。
次に、フランチャコルタ、シャンパーニュともに、スティルワイン(非発泡性ワイン)に糖分と酵母を加えて、瓶内で自然に炭酸を発生させる瓶内2次発酵という製法で作るワインです。

瓶内熟成期間 収穫量
(1haあたり)
搾汁率 生産者数
フランチャコルタ 18ヶ月~
60ヶ月以上
10t 65% 120軒強
シャンパン 15ヶ月~ 12t 66% 5,000軒強
カヴァ(スペイン) 9ヶ月~ 14t 65%

スプマンテのなかにも、Ferrariで有名なトレントDOCやイタリア各地でいくつかの生産者がこだわりの瓶内2次発酵(メトドクラッシコ)のスパークリングワインも作られています。

フランチャコルタとスプマンテの違い

ここからは、「フランチャコルタ」と「スプマンテ」の違いです。

「フランチャコルタ」とは、「フランチャコルタ」という言葉だけで3つの意味(地域の名前、製造方法、ワイン本体)を表します。

製造方法は

ブドウを収穫

第1次発酵(約7~8ヶ月基本ステンレスタンク、ワインに因って数パーセント樽熟させる。)

ティラッジョ(ボトル詰め作業、酵母と蔗糖を加える)

第2次発酵(フランチャコルタは、最低18ヶ月・シャンパーニュは、最低15カ月)

澱抜き(Sboccatura・デゴルジュマン)

洗練熟成(約4ヶ月から6ヶ月、ドザージュ分がなじむまで、すぐには出荷しない)
リセルヴァは、1年以上ともっと長いのです)

この様に収穫からワインとして飲める状態になるまで、フランチャコルタの基本となる「ブリュット」というカテゴリでも、最低約3年かかります。

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一方で、イタリアの他の地域で造られるスパークリンワイン、例えばプロセッコに代表されるスプマンテは、ステンレスタンク内でガスを加えての発酵させる「炭酸ガス注入方式」という製造方法です。

その多くが瓶内2次発酵ではありません。

それでは、製造方法が違うことによって、どのような味わいの違いになるのでしょうか。

プロセッコのようなガスを足して作るスパークリングワインは、時間をかけて自然に発酵させる泡に比べて泡が粗くなり、フランチャコルタやシャンパーニュのようにキメ細やかで液体に溶け込んでいる感じではありません。

ほとんどが、約1年程の醸造で商品化されるので、熟成感は乏しくなります。
また、キンキンに冷やして甘さを分からなくしないと1杯飲むにも、しんどくなって来ます。

もちろん、プロセッコとフランチャコルタには、価格の差が有ります。
これは、品質の差と醸造にかける手間暇の差と考えて頂きたいです。

スパークリングワイン本来の味わい・実力を知るためには、一度下記のような飲み比べてみるのはいかがでしょうか。

・共に同じ程度の温度に上昇したプロセッコやシャンパーニュ(シャンパン)、フランチャコルタを飲み比べてみる
・抜栓してから2日目にプロセッコやシャンパーニュ(シャンパン)フランチャコルタを飲み比べてみる

時間をかけて丁寧な作りをしているスパークリングワインは、温度が上がっていても本来の味わいが楽しめ、美味しく頂くことができます。

また、美味しい赤ワインの酸化が進んでとがっていたワインが芳醇になるように、フランチャコルタのなかでも丁寧な作りをしているフランチャコルタは、空気に触れるにつれて、味わい良く変わっているのです。

ワイン初心者の皆様にも、ワイン上級者の皆様にも、ぜひフランチャコルタをお試しいただきたいです。

既に大手のフランチャコルタを試したみたがイマイチと言う皆様にも、全てのフランチャコルタから吟味した弊社取り扱いのフランチャコルタをぜひお試しくださいませ。

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